医療アートメイク・医療補助色素形成
医療アートメイク・医療補助色素形成

医療アートメイクとは、専用の針や機器を用いて、皮膚の浅い部分に色素を刺入し、眉やアイライン、リップなどを描く施術のことです。医療アートメイクは日本では医療行為とされています。医師または、医師の監督指示のもとで看護師が施術を行います。
当院院長は、日本医療アートメイク財団理事長 日本医療アートメイク学会理事を務めており、安心で安全な、上質なアートメイクの普及に日々邁進しております。ぜひ、ご相談においでください。
皮膚に色素を注入する点ではタトゥー・入れ墨・刺青と同じですが、注入する目的が異なります。医療アートメイクは、患者さまが、もともとのお身体の一部がなんらかの原因で変化してしまったことに悩んでいらっしゃる場合に、その部分に色素を刺入することで、患者さまの「生活の質(Quality of Life ; QOL)」を改善するためにおこなう医行為のひとつです。いっぽうで、タトゥー・入れ墨・刺青は、表現の自由に基づき、様々な芸術表現のひとつとしておこなうものだと考えています。
当院では、眉毛・アイライン・リップ・スカルプ(頭皮)に医療アートメイクを提供しています。また、乳房全摘を受けた経験のある乳がん患者さまの乳頭乳輪複合体(nipple-areolar complex ; NAC)に対しては、医療アートメイクを応用した、医療補助色素形成(パラメディカルピグメンテーションparamedical pigmentation)をおこなっております。
多くの方が実感する効果は、毎日のメイク時間の短縮や、汗や皮脂によるメイク崩れの防止です。また、整った状態を長期間維持できる点もメリットです。美容面では、以下のような効果が期待できます。
眉毛
薄い、形が整わない、部分的に生えていないといったお悩みに対し、顔全体の印象アップの効果があります。
自然な毛並みを再現したり、パウダーメイクのようなふんわりとした眉に仕上げたりすることが可能です。
アイライン
ご自身で引くのが苦手な方でも、目元をはっきりとさせる効果が期待できます。
口元
唇の色が薄い、血色が悪い、輪郭がぼやけているといった場合、唇の色調を整え、輪郭を明確にすることで、健康的で若々しい印象を与えられます。
さらに、医学的・身体的な理由でお悩みの方にも有効な施術方法です。円形脱毛症や、抗がん剤治療の副作用による眉毛やまつ毛の脱毛に対し、医療アートメイクで自然な眉やアイラインを再現できます。外見の急な変化による心理的負担を軽減し、受け入れやすくする施術の選択肢のひとつとして活用されています。
乳頭乳輪複合体(NAC)を合併切除する乳房全摘術を受けた乳がん患者さまには、医療アートメイクを応用したパラメディカルピグメンテーションとして、NACアートメイクを提供しています。
医療アートメイクは、主に見た目に関する悩みを解消するために希望する方が多い傾向にあります。「毎日のメイクに時間がかかる」「汗をかくとメイクが崩れて手直しが必要」といった不便さが多く聞かれます。
また、眉毛の薄さや唇の色が薄いなど、ご自身の容姿に対する不満の解消を目的に希望されるケースも少なくありません。がん治療中や治療後、抗がん剤の影響で眉毛やまつ毛が少なくなったり、無くなってしまったことがある患者さまからは、鏡を見るたびに辛く、メイクや外出、人付き合いも億劫になるとお聞きすることもあります。
以下のような悩みや希望をお持ちの方に、医療アートメイクは適しています。
医療アートメイクを受ける前には、医師や看護師による丁寧なカウンセリングと診察が不可欠です。
まず、デザインや色味に関する希望や日頃の悩みを詳しく聞き、施術部位の皮膚の状態を肌質や既往歴、皮膚炎の有無などの点から確認します。アートメイクを受けても問題ないかを医師が判断します。特に、以下に該当する場合は、施術の可否には慎重な判断が必要です。
がん治療中や治療後の方は、お身体や皮膚が普段よりもかなりデリケートな状態です。当院では、そういった方へのアートメイク施術を多数承っておりますので、ぜひご安心いただければと思います。
次に、顔の骨格や筋肉の動き、表情の癖、左右差、肌や髪の色などを考慮し、最適なデザインを決定します。使用する技術、必要な施術回数、費用など、必要事項も明確に説明し、ご納得いただいて施術を行います。
カウンセリングで決めたデザインにもとづいて施術を行います。まず、施術部位をきれいにして、表面に麻酔クリームを塗ります。20~30分ほどで麻酔が効いた後、極細針や医療用マシンを使って、皮膚の表皮層に安全な色素を少しずつ丁寧に入れていきます。
眉の技法には、毛を1本1本描くように見せる技法と、パウダーでメイクしたような仕上がりの技法があります。また、手彫りで刺入する場合と、マシンで刺入する場合があります。施術時間は1部位あたり2時間程度です。仕上がりの美しさと安定のために、当院では初回の施術は2回セットとしております。
効果は個人差がありますが、通常1~3年程度持続します。ただし、徐々に薄くなるため、1~2年ごとのリタッチで美しい状態を保てます。施術直後は色が濃く感じられますが、1週間程度で色が馴染み、自然な色に落ち着きます。
処方された軟膏を塗って保湿し、施術後1週間は患部のメイクやクレンジングを避けてください。また、触りすぎたり、強くこすったりすることはお控えください。かさぶたを無理に剥がすと色素の定着が悪くなるので注意が必要です。また、激しい運動や長時間の入浴、サウナ、飲酒なども1週間程度控えることで、色素の定着が促進されます。
副作用として一時的な赤みや腫れ、痛み、かゆみがみられ、まれにアレルギー反応や感染、色素沈着が起こる可能性もあります。当院ではリスクを最小限にする対策を講じており、万が一の場合も迅速な医療対応が可能です。
医療アートメイクは、専門医のもとで正しく理解し施術を受けることで、皆様の悩みを解決し、より快適な毎日をもたらします。大切なのは、ご自身の肌質や体質に合った適切な施術を選び、経験豊富な医療機関で治療を受けることです。アレルギーや体質が不安な方も、事前の医師との十分な相談により、安全に施術を受けられる場合が多くあります。まずは一度、ご相談いただき、悩みや希望をお聞かせください。患者さま一人ひとりに最適な治療プランをご提案させていただきます。
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