自己紹介させてください!熊本生まれ 熊本育ちです。
地元熊本では、複数の病院で、たくさんの方々にお世話になりながら、一般外科医として外科の基礎を学びました。また、この頃お世話になった麻酔科の先生のおかげさまで、麻酔科標榜医の資格を取得しております。当院での、麻酔を伴う施術の際には、ぜひご安心ください。
その後、日本有数の都道府県がん診療連携拠点病院である、がん・感染症センター都立駒込病院乳腺外科に乳腺専門医として勤務し、約16年にわたって、9万人を超える乳がん患者さまとご一緒に、乳がん治療と向かい合ってまいりました。数多くの治験・臨床試験にも関わらせていただきました。EBM(Evidence-Based Medicine)の手法の発展と共に、医師として成長した世代です。今もずっと、EBMを常に携えつつ、患者さまひとりひとりのお気持ちに応えられる医療を行いたいと努めております。
駒込病院勤務時代の私は、毎日毎日、乳がん患者さまとご一緒するうちに、患者さまの色々のお悩みの中でも、外見(アピアランス)に関するお困りごとの多さとその複雑さに気づいていました。
「抗がん剤治療さえ終われば、髪の毛が元通りになると信じていたのに、全然生えてこないまま数年間、ウィッグが外せなくてとても辛い。」
「がんの治療中に急にお肌が荒れて、シミ・そばかすがひどくなった気がする。歳のせいと言われればそれまでだが、鏡を見るたびに気落ちしてしまう。」
「命が助かったのだから、このくらい我慢しなくてはいけないことはわかっている。自分自身にそう言い聞かせ続けているのが悲しい。」
毎日ご一緒している乳がん患者さまの外見(アピアランス)のお悩みは深く、そして、なかなか先の見えないものでした。
「がん治療の進歩により治療成績は向上しているが、治療に伴う外見(アピアランス)の変化は、患者の苦痛の上位にあるにもかかわらず、長い間、命と引き換えに止むを得ないものと考えられていた」(日本がんサポーティブケア学会編 がん治療におけるアピアランスケアガイドライン2021年版)
「がん患者の8割が治療による外見の変化を苦痛に感じている」(Nozawa K, et al. Psycooncology.2013;22(9):2140)
などの記載にもある通り、がん治療中の方々は、治療に伴う外見(アピアランス)の変化に心を痛めつつ、命にかかわらないことだとご自身に言い聞かせながら、少しずつ我慢をし続けていらっしゃることに対して、私はいつも、私に何かできることはないかと考え続けていました。
そんな折、「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」である「アピアランスケア」という概念に出会い、それに尽力していらっしゃる方々の存在を知りました。その方々に負けじと、2014年に駒込病院内でアピアランスケアチームを作って、多職種の同僚の皆様とアピアランスケアに関する活動をゼロからスタートした経験は今でも私の大事な財産です。
アピアランスケアの道に進むことを決めてから、学ばせていただいた美容医療の知識と技術が、こんなにも緻密で繊細、そしてやりがいがあることに感動しております。そしてそのことに日々感謝しつつ、現在心を込めて、アピアランス治療を提供しております。
髪の毛のお悩みの方には、さまざまな治療方法を駆使して、再発毛促進治療を。
お肌のお悩みの方には、その方のバックグラウンドを大切に、慎重に、美容皮膚科的治療を。
抗がん剤で脱毛してしまった眉毛やアイラインに上質なアートメイクを。
乳がん手術で失われた乳頭乳輪複合体(nipple-areolar complex ; NAC)に、アートメイクの技術を応用した医療補助色素形成(パラメディカルピグメンテーション)を。
そのほか、がんのこと、遺伝性腫瘍のこと、セカンドオピニオンのカウンセリングもおこなっております。
また、各方面のプロフェッショナルのドクターとの繋がりを活かして、患者さま一人一人に最適な治療のご提案を心がけております。
もちろん、美容医療もたくさんの方に受けていただいております。
外科的な治療としては、お目元をはじめとするさまざまな手術や、脂肪注入、スレッド(糸)挿入などもおこなっております。ヒアルロン酸注入、ボツリヌストキシン製剤施注などの注入治療も得意です。複数のレーザーや光治療、エレクトロポレーションなどの最新の美容皮膚科治療の選択肢も豊富です。
私のこと、私のクリニックのことを知っていただくと、色々なお訊ねをいただきます。
「がん患者さましか、かかってはいけないのでしょうか?私はがんではないのですが」
「美容医療のことを全然知らないので、お話だけ、聞いてもいいでしょうか?」
「現在抗がん剤治療中です。美容医療を並行して受けたいのですがいいですか?」
皆様、大歓迎でございます。
”もっと、こういうふうになりたい”、”こういう自分でありたい”
そう思うことはとても素敵なことです。
ご自身の外見(アピアランス)にお悩みがあり、それに向き合い、よりご自分らしく、良くしてみたい、という方でしたら、がん患者さまも、そうでない方も、私に取ってはどちらの方も同じく大切な患者さまです。
がんに罹患した経験をお持ちの方には、EBMに基づくアピアランスケアと最新の美容医療を、がん罹患経験をお持ちでない方にも同じように、皆様の「美と心のかかりつけ」を目指して、周りの方々に感謝の気持ちを忘れることなく精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

