こんにちは アピアランスビューティクリニック 堀口和美です。
第2回国際化粧療法医学会2021 にて学会発表しました!
こちらは、
内閣府認定 公益社団法人国際化粧療法協会 が主催する、化粧療法を取り巻くいろいろな科学的なことを追求する学会です。
私は
特別講演5 「がん治療とアピアランスケア The Role “Appearance Care” Plays in Cancer Treatment」という発表をさせていただきましたよ!
座長の労をお取りくださったのは、永田眼科の植木麻理先生。
キレッキレの超優秀な眼科のドクターで、第3回 Alcon Japan Awardを受賞なさってアメリカ留学中に、乳がん発症がわかり、治療のために帰国なさったという経緯をお持ちの乳がんサバイバーでいらっしゃいます。
メールのやり取りや、Zoomでの会議でしかお会いしたことがないのですが、知的で素敵な、優しい方です。しかもおきれい。
植木先生からご紹介をいただいて、がん治療に伴う外見の変化に対するケア、わたしの思うアピアランスケア、現在のわが国でのアピアランスケアを取り巻く状況、などについて一生懸命発表させていただきました。
とは申しましたが・・・
実は、パワーポイントの動画スライドをあらかじめ提出して、それを配信し、質疑応答のみライブ というスタイルの学会でした。最近こういう形態のがほとんどですよね。
オンライン開催の学会ですと、オーディエンスの反応 という、今までの学会では当たり前だった感触がありません。
自分の作ったスライドに乗せて自分の寝不足気味なナレーションを聴くという、あーあな20分を過ごしたのですが、
植木先生の司会進行で、いくつかご質問もいただくことができて、充実した発表となりました。
ありがたいことでした。良かったです。
実は
特別講演1 「医師が当事者として乳がん治療を経験して Doctor’s experiences of breast cancer treatment as a patient」を植木先生がご発表なさって、座長はわたしが務めさせていただいております。
Alon Japan Awardを受賞なさって、小さなお子さんとご一緒にアメリカにわたって、さあこれから存分に研究! というときに
わずか数か月で乳がん治療目的に日本に帰国 だなんて
植木先生の口惜しさはいかばかりか、と思うと、ご発表開始から17秒くらいで座長のわたしが泣きそうになりました。
WEB開催のいいところは、そういうのが皆様にバレないところですね笑。
そのあと、植木先生は、乳がん治療開始以来の、アピアランスのお悩みを、
ご自身の病状と治療の経過と併せつつお話してくださいました。
医師としての観点 患者さんとしての視点 どちらも踏まえて理路整然と でもその時々の感情も豊かに
お話くださったことを私は忘れないと思います。
がんサバイバーさんは、なんだって少しずついろいろ我慢しているのに、治療にも日常生活にも、前向きに取り組まなくてはならないのです。改めて、外見のお悩みを解決するサポートを、もっともっと頑張らなくちゃ、と思いました。
植木先生のお話をちょっとだけご紹介、と思ったのに
またまたこんなに長文になってしまいました。
この学会、ほんっっとうに優れた演題が目白押しで、夕方終了したときには、脳の血流がだいぶ増したような気がしたくらいです。
オンデマンド配信が11月30日までなので、聞き逃したご発表を漏らさず聞き直そうと思っております。
本当は、ご参加の方しかお聞きになれないものばかりですが、
わたしの心を打ったご発表(ほとんどそうでしたが)を少しずつご紹介したいと思っております。乞うご期待です!