アピアランスケアとは
この言葉に触れるのが初めての方々には、ぜひ、新たに知っていただきたいですし
よくご存じの方々には、改めて、この言葉の意味をお考えいただきたいと思うのです。アピアランスケア(Appearance care:外見ケア)とは
「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」
のことです。
例えば
化学療法で髪の毛が抜けてしまったり
お肌がくすんでしまったり
しみ・そばかすが急に増えてしまったり
手や足の爪が変色したりもろくなって割れてしまったり
というような外見の変化に患者さん方は直面します。
外見の変化は心を大きく乱してしまいます。
がんの治療、これだけでも大きなストレスなのに、
見た目が変わってしまったことで、お仕事や趣味などの外出など、
社会とのつながりそのものが憂鬱に、おっくうになってしまいます。
そのような状況のかたを、医療者が関わってサポートするケアが、アピアランスケアなのです。
私はこのアピアランスケアに2014年に出会いました。
当時の私の職場であるがん・感染症センター都立駒込病院で
アピアランスケアのチームを立ち上げ、メンバーみんなで取り組んでいくうちに、
次第に私の進みたい道、私の大切な患者さんたちに貢献できることは、これだと確信していくようになりました。
今、ここに
私の夢であったアピアランスビューティクリニックを開院し
みなさまに私のケアを提供できることを、とても幸せに思っております。